指技の基本と体位(1)

投稿日: カテゴリー: 指技の体位, 体位のいろいろ
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■指技の基本と体位(1)

指技とは、男性が指を使って女性のヴァギナを刺激して快感を与える行為のこと。英語では「Fingering」または「Finger-Fuck」というが、後者はエロスラング的な使い方。
愛撫のひとつだが、指技をするには準備すべきことと、どういうふうにすると良いのかのテクニックがある。セックスをする前の前戯として、あるいはセックスとセックスの合間に行う中戯として指技をすることは、女性の快感を途切れさせないのに有効となる。

しかし、指技をしない男性も少なくない。
理由のひとつは、前戯なしでいきなりセックスを始める男が多いからだ。指技の仕方を知らないためにどうしていいのかわからなかったり、または良くない方法でヴァギナをいじって傷つけてしまうこともある。

指技は、セックスとは違った快感を女性にもたらすので、上手な指技ができれば女性の満足度は高まる。
男性諸君は、基本から学んで習得して欲しいと思う。


●指技を始める前の準備

指技は、ヴァギナに直接手で触れる。
ヴァギナは「秘所」ともいわれるように、ふだんは陰毛に隠されていて全容は見えにくいし、マジマジと見る機会も少ないと思う。生殖器としてのヴァギナは、複雑な構造と機能を有している。そのことを知識として知っている男は少ない。
ヴァギナの構造に関しては、「女性の体について」と「処女膜について」を参照のこと。

ヴァギナはデリケートなので、扱いは慎重にする必要がある。
事前の準備として重要なことは、3つ。

(1)爪は切っておく。
(2)手を洗う。
(3)ローションを用意しておく。

▲爪は綺麗に切っておく
▲爪は綺麗に切っておく

(1)爪は切っておく。
爪を切るのは、ヴァギナを傷つけないため。切りっぱなしの状態だと角があるので、爪ヤスリで角を落とす。爪切りはあるだろうが、爪ヤスリを持っている人は少ないかもしれない。爪切りと爪ヤスリが一体となった道具もあるので、持ってないようだったら買うように。

どのくらい爪を切ればいいかというと、爪の先端が指の先端から出ない程度。理想的には、爪の先の白くなる部分がなくなるくらいが良い。
同時に、爪周りの角質化して硬くなった部分を削る。オレはカミソリで削ぎ落としている。

とにかく、引っかかりそうな部分は綺麗に切るか削る。その指で自分の頬を掻いてみて、引っかかる部分がないか確認するといいだろう。クリトリスや膣の内部はとてもやわらかいので、硬い爪は厳禁だ。

(2)手を洗う。
言わずもがなだが、手を清潔にするために洗う。
手は様々なものに触れたり握ったりするため、雑菌が付きやすい。その雑菌がヴァギナに付着すると、尿道口を通って女性の体内に入り、尿道炎や膀胱炎の原因になる場合がある。直前に手を洗うことが望ましい。
完全に無菌状態にすることは不可能なので、手を洗っていても尿道炎などを起こしてしまうことはある。女性はそのことをあらかじめ覚悟しておいた方がいい。

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もし、尿道炎や膀胱炎になってしまったときには、抗生物質を服用することで治せるので、あまり深刻に考えなくてもいい。女性は、指技をしたあとの数日以内に下腹部に違和感を感じたら、病院に行くこと。男は彼女の体のことを気遣って、助言とケアも忘れずに。

(3)ローションを用意しておく。
ローションは愛液の不足を補うものだが、滑りをよくして摩擦を軽減する効果があるので、使った方が良い。
指はペニスよりも硬いので、ヴァギナにはそれだけ負荷がかかる。潤沢な愛液が分泌されていれば、ローションは必要ないが、往々にして愛液は不足しがちなのでローションは用意しておくのが心遣いとなる。

ローションには種類がいろいろあるが、オレのオススメは以下だ。

AQUAローション
▲AQUAローション

水溶性なので、洗い流すのが容易なローション。オレの愛用品。

ペペローション 360ml
▲ペペローション 360ml

ローションの定番商品。粘性があり、ヌルヌル感が高まる。


●ヴァギナのどこを刺激するか

指でヴァギナを刺激するといっても、どこでもいいわけではない。
感じやすいポイントは、5つある。

(1)クリトリス
(2)陰唇
(3)膣口
(4)
(5)Pスポット

 

クリトリス
▲クリトリス
By Ultra00, Juminika (File:Clitoris_y_vulva.jpg) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
(1)クリトリス
クリトリスは、ヴァギナでもっとも感じやすい性感ポイントだ。厳密には「陰核亀頭」と呼ぶ。

男の体は女性の体をベースにして、胎児の段階に男の器官へと変化する。そのとき、ペニスの元となるのがクリトリスである。クリトリスはペニス同様に海綿体でできており、その一部が露出してクリトリスとなっている。そう考えれば、クリトリスがいかに感じやすいかは、男でも想像できるだろう。

ペニスが包皮を被っているように、クリトリスも包皮を被っている。包皮が剥けているクリトリスは希で、多くの場合、包皮の中に隠れている。感じやすさは人それぞれだが、過敏なクリトリスもあるため、触るときには注意が必要だ。

クリトリスの実物を、じっくりと見たことのある男は少ないと思う。セックスするときに、いちいちクリトリスを観察することはないし、彼女に「見せて」ともいいにくいだろうからだ。そのため、具体的にクリトリスがどういう形で、どういう状態であるのか知らない人は多い。

現在はネットで調べれば、その手の画像はたくさん出てくるので、見ることは可能になっている。ただ、パートナーのクリトリスがどうなっているのかは、ちゃんと知っておく方がよい。フェラで彼女にペニスを見せているのであれば、クリトリスを見ることはお互い様だ。

右にWikipediaから画像を拝借した。これがスタンダードというわけではなく、大きさ、色、形は人それぞれだ。クリトリスの場所はこのへんという参考にして欲しい。

(2)陰唇

陰唇には、大陰唇と小陰唇がある。外側が大陰唇で、内側が小陰唇だが、陰毛に覆われていると見分けにくい。
陰毛は、おもに大陰唇およびその周辺に生えているので、陰毛を除去したパイパンでない限りは、直接見たり触れたりはできない。希にもともと無毛の人もいるが、陰毛が生えている場合は、小陰唇が刺激の対象となる。

以下に大陰唇と小陰唇の例を、Wikipediaから画像を拝借しておく。

 
大陰唇
▲大陰唇
Peter Klashorst (1957) [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons
割れ目の外側の膨らみが大陰唇。ここまでくっきりとしていない場合もある。陰毛があれば隠れて見えない部分。
 
小陰唇
▲小陰唇
By Akuumoi (Own work) [CC BY 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/3.0)], via Wikimedia Commons
大陰唇の内側にある小陰唇。個人差の大きい部分でもあり、この人のように外側に露出していたり、はみ出し部分が少ない人もいる。オレの経験的なことからいえば、日本人は小陰唇が小振りで、はみ出しは少ない傾向にある。小陰唇は、男でいえばペニスの包皮と似たものだ。そのため、個人差はいろいろ。

 

膣口
▲膣口

(3)膣口
膣口は、膣の入り口であり、ペニスが入るところ。これについても、ちゃんと見ている男は少ないのではないだろうか? セックスするときに、いちいち膣口を見なくてもペニスの挿入はできるからだ。参考になるような画像はWikipediaにもなかったので、作った画像が右図である。図解では膣口を開いているが、このように開くのは、女性が性的に興奮している場合や、セックス直後の場合だ。平常時は閉じている。

膣口の周りには、バージンであれば処女膜があるが、セックス経験がなくても処女膜はない場合もある。
平常時、膣口は閉じた状態で、性的に興奮してくると開口する。穴の大きさは1〜2センチくらいで、伸縮性があるので広げると3〜5センチくらいまで大きくなる。ただし、広がる程度には個人差があり、あまり広がらない人は性交痛を感じてしまう。

膣口の広がり具合で、指を1本入れるか、2本入れるか、さらに3本入れられるかが変わる。そこを男は見極めないといけない。
膣口で快感を感じるのは、挿入感によるものと、抜き差しするときの感触によるものがある。感じ方は女性によって違うので、どの刺激が有効かを男は確かめる。

(4)Gスポット
Gスポットは、膣の内部にある。目で見て確認できるものではないので、指を挿入して触診で判断する。
しかし、Gスポットは触診してもわかりにくい場合が大半。それは女性のセックス経験に左右されるからだ。位置は、膣口から入ってすぐの膣壁の、お腹側になる。そこは内部に伸びるクリトリスの本体が隣接していて、膀胱も近くにある。Gスポットは間接的にクリトリス本体と膀胱を刺激することになる。

Gスポットを刺激される頻度が多く、Gスポット快感をいつも感じていると、その部分がやや硬くなる。内部のクリトリスが勃起して膣壁を押していると思われ、それが硬い感触になっているようだ。だが、このことについて医学的な知見は乏しく、明確なことはわかっていない。被験者を指技してGスポットの反応を調べるにしても、内部を観察することは困難だからだ。Gスポットで反応のない女性もいるので、すべての女性でGスポットが有効なわけではないことも、医学的な仕組みを解明しにくい一因になっている。

俗に言う「潮吹き」は、指技によるGスポット刺激で誘発されることが多い。潮吹きの潮の正体はおもに尿なのだが、膀胱を間接的に刺激されることで尿意を抑えられなくなり放尿してしまう。潮吹きの出口は尿道口だからだ。ただし、膀胱から出てくるのではあるが、成分的には尿だけではないという研究もあり、未解明な部分もある。

パートナーの彼女に、Gスポットが有効かどうかは、ある程度の期間、試してみる必要がある。刺激しているうちにGスポット快感に目覚めることもあるからだ。

子宮口
▲子宮口
By Ep11904 (Own work) [Public domain], via Wikimedia Commons
(5)Pスポット
Pスポットは、膣の奥、最深部にある子宮口の突起だ。
膣の深さは10センチ前後なので、指を深く入れれば子宮口に届く。平常時はやや硬い突起として感じられるが、排卵期には鼻の頭くらいにやわらかくなり、粘液でヌルヌルしている。膣の内部なので、ファイバースコープなどを使わないと見えないが、どんな形をしているのか知っていた方がイメージしやすい。というわけで、英語版Wikipediaより拝借したのが右の画像。もろ内臓器官である。
子宮口の突起の中央がくぼんでいるが、ここが開いている時期(排卵期)に精子がここを通って子宮内に入る。そして、出産時には胎児がここを通って出てくる。
指で触って、この形を想像すれば、感触の実感がわくと思う。

Pスポットが快感ポイントになるには、ある程度の経験値が必要だ。本来は鈍感な部分で、子宮口への刺激だけで感じるわけではない。
Pスポット快感は、子宮口を押し上げることで感じるようになる、複合的な快感だといえる。それは、強い挿入感であり、膣全体を揺さぶられることによる快感だ。だから、Pスポット快感は、男が開拓してあげるものでもある。


●指技の指の使い方

指技をするには、指をどう使うか、どう動かすかがポイントになる。闇雲にヴァギナをいじっても、あまり効率的とはいえない。感じるポイント、感じやすい刺激の仕方を心得ておく必要がある。

クリトリスの刺激の仕方
クリトリスに対する指技の動きの基本
▲クリトリスに対する指技の動きの基本

クリトリスはもっとも感じやすい部分だが、同時にもっとも敏感な部分でもあるので、触り方によって痛がる女性もいる。それは包茎の男性が、カリを強く触られると痛いのと同じだ。
やさしく触れることは必須。

多くの場合、クリトリスは包皮を被っている。露出していることは希なので、無理に包皮をむく必要はない。クリトリスが勃起していれば、包皮の上からでも感触でわかるが、包皮が厚いとわかりにくいこともある。

どこにクリトリスがあるかポイントを知っていれば、突起の感触がなくても刺激することは可能になる。包皮の上からの刺激でも、十分に感じられるので、問題はない。むしろ、包皮の上からの方が、過敏なクリトリスにはちょうどいいくらいの刺激に緩和される。

どのくらいの刺激まで許容できるかは、人それぞれだ。そこは確認する必要がある。
軽く触れる程度から、徐々に強く触れていって、彼女の反応をみる。
「痛かったら、いってね」
と、一声をかけておくといいだろう。もし、痛がるようだったら、そこが力加減の限度。その限度も、指技を数か月続けていると徐々に慣れてきて、限度の刺激レベルは向上する。

基本は、1本の指の指先で触れる。人差し指でも中指でもいいのだが、使いやすい指を使う。
右図に指の動かし方の例を示しているが、
上下に動かす「ストレートストローク
左右に動かす「サイドトゥサイドストローク
円を描くように動かす「ターンストローク
この3つの動きを組み合わせていく。

ここで注意が必要なのは、やりすぎは禁物だということ。
敏感な部分なので、指で触れることは快感を引き出すが、同時に擦れることで表面にダメージを与えてしまう。それを軽減するための愛液であったりローションであったりするわけだが、それにも限度がある。擦れてしまうと赤く腫れて炎症を起こすこともあるので、ほどほどのところでとどめておく。

小陰唇に指を差し入れてスライドさせる
▲小陰唇に指を差し入れてスライドさせる
小陰唇に対する刺激の仕方

小陰唇は、割れ目を閉じる扉の役割をしている。「陰の唇」と表記されることからわかるように、ヴァギナの入口を唇のように閉じている。内部を保湿するため、小陰唇の内側は愛液で潤った状態だ。口の中が唾液で潤っているのと同じようなもの。

指技で刺激する場合、小陰唇そのものが快感を感じるというよりは、小陰唇の間に指を差し入れ、スライドすることによる接触感が刺激になる。普段、触れられることのない部分なので、そこへの刺激を敏感に感じとることが快感につながる。

指の基本的な動かし方は、小陰唇の間に指を入れ、ゆっくりと割れ目をなぞるように往復させる。ゆっくりというのがポイントで、じわじわと感じることになる。このとき、愛液が十分かどうかがわかる。濡れ方が少ないと、指との摩擦で痛みを感じることもあるので、ローションを塗る。

膣口とGスポットに対する刺激の仕方

膣口への指技は、指を入れること。指技の主役でもある。
前述したように、膣口の大きさ、広がり具合によって、指を1本、2本、3本と入る指の数が変わる。人によっては4本(人差し指、中指、薬指、小指)も入る場合もある。入る指の数が多いほど、膣口に柔軟性があり、太いペニスでも受け入れ可能ということになる。

目安として、
1本で……15mm
2本で……30mm
3本で……45mm
4本で……55mm
と、このくらいの太さになる。
日本人のペニスの太さの平均は30mm前後なので、指が2本くらいは入ることになる。ただし、セックス経験の乏しい女性は、膣口が広がりにくく、指1本がやっとという場合もある。そういう女性は、セックスでは性交痛を感じてしまうので、指入れをするときも慎重に行う必要がある。

余談だが、握り拳が入る女性も、極めて希だがいる。拳を入れることを「フィスト・ファック(Fist-Fuck)」というが、そういうケースもあるというだけにしておく。通常は無理だからだ。

指が1本の場合は、人差し指もしくは中指を入れる。指の器用さは人それぞれなので、動かしやすい指でよい。
膣口に差し入れた指の動きの基本は3つ。

(1)指を屈伸させる
(2)指を伸ばしたまま、膣の中を掻き回す
(3)指を抜き差しする

 (1)指を屈伸させる
膣の中に入った指を屈伸させて、お腹側の膣壁を叩くようにする。その指が届いたところが、Gスポットでもある。
特に難しくはないが、どのくらい持続できるかがポイント。指の屈伸はけっこう疲れるもので、持続時間が長いほど女性の快感は続く。
1本指での指技の屈伸
▲1本指での指技の屈伸
 (2)指を伸ばしたまま、膣の中を掻き回す
屈指ばかりでは指が疲れてしまうので、伸ばしたまま膣の中を掻き回すように動かすことで指を休める技でもある。
そのとき、膣壁の左右上下をも刺激することになる。
指技での左右の動き(膣内部)
▲指技での左右の動き(膣内部)
 (3)指を抜き差しする
指を抜き差しすることで、膣口の襞(ひだ)を引っ張ることにもなり、それが快感をもたらす。この膣口の引っかかりは、ペニスの挿入時にも有効で、カリ首が膣口に引っかかるのがかなりの快感となる。この抜き差しをするときのテンポが重要で、早くすればいいというものではなく、焦らすようにゆっくり動かす方が感じやすい人もいる。
そこは彼女の反応を見ながら、もっとも感じるテンポを探す。
指技の抜き差しの動き
▲指技の抜き差しの動き

 

指が2本、3本の場合も、基本的には1本と同じではあるが、複数本の方が力を分散できるので指の疲労は軽減される。
複数本では、太くなる分、膣口は大きく広げられるため、挿入感の強い指技となる。

Pスポットに対する刺激の仕方

Pスポットへの指技は、子宮口まで指が届くことが前提となる。
膣の深さは10センチ前後が平均だが、指の長さの平均は人差し指で7センチ、中指で8センチくらい。つまり、子宮口まで届かない場合もあるということだ。

オレの中指は8.5センチなのだが、これまで子宮口に届かなかった女性はいない。ヴァギナの外側の陰唇部分は、押すことでいくぶん沈むので、不足分の1.5センチ分はなんとかなるからだ。

しかし、指が短い男性と膣が深い女性の組み合わせだと、届かないかもしれない。身長が低いと手足の長さも比例して短くなるが、同時に指の長さも短くなる。これは体のバランスとして仕方のないことだ。ちなみに、両手を左右に水平に伸ばしたとき、左右の腕の指先の両端までの長さは、身長とほぼ同じになる。

子宮口まで指が届いたら、そこを押したり、撫でたりする。感覚としては、乳首を指で愛撫するときのような感じ。感触も乳首に似ている。子宮口の感覚に慣れてくると、触診することで排卵期かどうかがわかるようになる。平常時と排卵期の子宮口の硬さや感触は、あきらかに違っているからだ。

Pスポットを初めて刺激される女性は、そのポイントだけで快感を感じることは少ない。Pスポット快感は経験的に快感を覚えるものなので、指技として一連の流れの中で刺激するポイントのひとつとなる。


長くなってしまったので、指技の体位については次回に。

指技の基本と体位(2)に続く……