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『体と心のセックス・ライフ』2008年10月分(Section-253〜256)

投稿日: カテゴリー: 体と心のセックス・ライフ, エッセイ
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体と心のセックス・ライフ
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Section-253『オルタナティヴ・ラブ/由貴編(1)ブラとTバック』

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ある人を好きになる。
それは必然なのだと思う。
男として生まれ、あるいは女として生まれ、異性を好きになる。
それが本能に起因するとしても、好きになる相手と巡り会うのには、いくつもの偶然や選択があって辿り着く。
道の分岐点で、直進するか右折するか左折するか。扉を開ける時間が、今なのかもう少し先なのか、ずっと先なのか。
様々な過程で、ある方向に進んでいく。
それが「未来」
偶然や無作為に思える未来の選択だが、あとから思うとそれが「必然」だったのではないかと気がつく。
運命という名の「必然」だ。

由貴と出会ったのは、3年ほど前。
奈緒子との再会と時期を同じくして、娘である由貴と会った。
由貴はまだ17歳の高校生だった。彼女から見れば、オレは父親に相当する歳であり、母親の友人という位置づけだった。奈緒子の紹介で顔を合わせたが、母親が男と会っているということは“そういう関係”であることを察することは容易だっただろう。
多感な年頃であり、恋に憧れる時期でもある。由貴のオレを見る目には、男としてのオレが映っていたとしても不思議ではない。

「一目で好きになったの」
初対面のときの印象を、最近になって由貴はいった。
恋というほど成熟したものではなく、なんとなく好きになったのだろう。
彼女と同年代の男の子たちに比べれば、オレはオヤジであり、イケメンの男の子はたくさんいる。恋の対象は多かったはずだ。若かりし頃の奈緒子にそっくりの由貴は、可愛くてスタイルもいい、モテるタイプの女の子だった。
彼女のオレに対する好意は、父親を知らない彼女の、理想の父親像に近かったようだ。
そんな彼女の気持ちが変化するのには、いくつかの恋を経験し、3年という時間が必要だった。

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Section-254『オルタナティヴ・ラヴ/由貴編(2)愛撫』

愛しあう……というのは、心も体も融けあうこと。
相手のすべてを受け入れ、相手にすべてを捧げる。
男と女は、そのための体と心を持っている。
しかし、日常的な人間関係では、深く結びつくことがなく、男と女の間には超えられない壁が存在している。男は女の気持ちがわからない、女は男の気持ちがわからない……と、磁石のS極とN極のように、反発しあってくっつくことができない。
それは男と女が結びつけるかどうかの、試練なのかもしれない。
深く愛することで、S極とN極は反発ではなく、強力に引きつけあう新たな極へと変貌する。それをL極とでも名付けようか。LOVEのLだ。
L極に変わった男と女は、限りなくひとつに結びつく。
オレが愛する彼女たちがそうであるように。

春海と涼子と由貴は、オレが帰ってくるまでに、今晩どんなことをするかを、いろいろと計画していたようだ。
次はクンニということだが、オレはその前に一服したかった。
「ちょっとタバコ吸ってくるけど、いい?」
「はい、わたしも少し一休みしたいから」
由貴は答えた。
オレは自室に行ってタバコに火をつけた。
タバコを吸いながら、今晩の今までのことを、パソコンで簡単にメモする。あとで書くつもりだったからだ。オレが書く彼女たちのドキュメントは、このメモから生まれる。長い文章を書くには時間がかかってしまうため、記憶が新鮮なうちにそのときの重要なイメージを書き留めておくのだ。

タバコを2本灰にして戻ると、彼女たちはなにやら談笑していた。
オレの姿を見ると春海がいった。
「やっと戻ってきた」
春海と涼子はクスクスと笑っている。由貴は仰向けに寝ていて、照れくさそうに笑みを浮かべていた。
「なんだ?」
オレは布団の上に座る。
「クンニしてあげて。由貴ちゃんはクンニは初めてなんだって」
「そうなのか? 彼はしてくれなかった?」
「うん。わたしが恥ずかしいから、イヤっていってたから」
「今日は恥ずかしくない?」
「ちょっと恥ずかしいけど、トオルさんにはしてもらいたい」
「そう? オイルを取ってくれ」
オレは春海にいった。
引き出しから、ボディオイルの小瓶を取り出し、オレに渡してくれる。
まずは、オイルマッサージの愛撫からだ。これはオレのセオリーとしてる手順のひとつ。
「由貴ちゃん、足開いて」
彼女は控えめに足を広げる。
そこではっと気がついた。
彼女たちが笑っていた理由がわかった。
股間が……、さっぱりと綺麗になっていた。オレがいない間に、陰毛を除毛していたのだ。
由貴はパイパンになっていた。

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Section-255『オルタナティヴ・ラヴ/由貴編(3)絶頂』

由貴の表情は刻々と変わる。
彼女に限らず、セックスで快感になっているときは、一突きごとに表情は変化するものだ。刺激が互いの動きで変化し、感じるポイントが変化し、快感の色合いも変化していくからだ。

快感の色の変化……というのは、我ながらよい例えだと思う。
イメージとしては、音楽を再生するAppleのソフト「iTunes」にプリセットされている、「ビジュアライザ」で音をイメージ化したときのに似ている。最新版のiTunes 8のデフォルトのビジュアライザでは、花火のような光が球体に絡むイメージが再生されるが、その変化の仕方や色の弾け具合が、彼女たちが感じているであろう快感の色なのではないかと思う。
球体が快感の「核」で、そこからパァーと快感の色が軌跡を描き、弾けてほとばしる……、それがやけに色っぽいイメージに思える。
彼女たちに聞いてみると、わりと近いが、もっと強烈だという。見ていて気持ちのいい色ということでは、ソフトな快感の時のイメージのようだ。
由貴には、今、どんな色が見えているだろうか?
目を閉じて、感じることに体も心も集中している彼女には、普段は見ることのない情景が弾けているに違いない。

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「ぁぁ……はぁぁ……あっ!……んんん……ぁぁん……」
彼女はオレが動くたびに可愛らしい声を発し、体を震わせる。
ときどき、ビクンッと痙攣のように体が震えるのは、強い刺激が走っているからだろう。
ひとつひとつの反応が、オレには新鮮だ。
おそらく、彼女も初めての快感を感じている。
「すごく感じてるみたいだね」
オレは聞いた。
「うん! すっごく感じちゃって……あんっ……こんなの初めてで……」
「彼とは、何回くらいしたの?」
「えっと、月に1〜2回くらいだったから、10回ちょっとくらいかな。でも、ここ3ヶ月くらいはしてなかった」
「意外と少ないね」
「彼は、バイトで忙しくしてて、休みの日がなかなか合わなくて……ぁぁ!」
オレはゆっくりと腰を動かしながら、話を続ける。
「ずっと、ゴム付きだったんだよね?」
「うん。なんとなくというか、彼はさっさとゴム付けてたから。彼は、包茎だったみたいなの。というか、フェラはしなかったから、まともに見たことがなかったんだけど、トオルさんみたいに綺麗に露出してなかった」
「なるほど、それで早漏だったわけだ」
「それにね、ピル飲んでることはいわなかったし。ピルのこというと、エッチな女に見られそうで」
「そうか、じゃ、これが初の生セックスということだね」
「そうなの……ぁぁん……だから、これがわたしの本当の初体験かな」
「やっぱり、生だと違う?」
「ぜんぜん違う、というか、トオルさんだと比べようがない気がするけど」
「少しは馴染んできたかな?」
「どうかな……ぁぁん……ゾクゾクしっぱなしで……ぁぁんっ……」
「少しずつ強くしていくよ」
「うん……あんっ……」

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Section-256『オルタナティヴ・ラヴ/由貴編(4)食事とエッチ』

うちの寝室の広さは約6畳。壁の一面がクローゼットになっていて、その反対側が外の通路側の窓だ。
窓の下には腰高のチェストがあり、主に下着、Tシャツ、トレーナー、エッチグッズなどが入っている。入り口近くには、ジャケットやコートを掛けるハンガーがある。
そして、床にはダブルサイズの布団を2組敷いている。オレたちはそこでセックスして眠っている。4人まではこれで寝られるが、来客があるときには予備の布団をもう一枚敷く。3枚の布団を敷くと床が布団で埋まってしまうが、6〜7人、無理すれば8人は寝られる。

外が明るくなった頃、オレたちは眠りについた。
○涼子
○オレ
○由貴
○春海

という並びだった。ちなみに、オレたちの周りには、猫たちが数匹一緒に寝ていた。人が寝るときには、一緒に寝ることを好む猫が寄ってくるのだ。
オレは一度居眠りしたこともあって、すぐには眠りに入らなかった。しかし、彼女たちは横になると、すぐに寝息を立て始めた。満足して、体力も消耗して、ぐっすりと眠れたのだろう。
明かりは消していたがカーテン越しの外の光が、表情がわかる程度には明るくしていた。
隣の由貴は、顔をオレに向けて横向きに寝ていた。
彼女の表情は穏やかで、少女のように愛らしい。
オレたちの関係の中に引き入れたことが、よかったのかどうかはわからない。だが、後悔だけはさせないつもりだった。いずれ、彼女がオレを必要としなくなるまで……つまり、オレ以上に愛せる男が現れるまで、オレは精一杯彼女を愛してあげたい。
いつか、そういう日は来るのだろう。彼女はまだ若い。結婚だってするだろう。彼女の結婚式に呼ばれることを思うと、心境は複雑だが、心から祝福はしてあげたい。
そんなことを考えていると、いつしか眠りの中へ落ちていった。

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