最初は立ちバック

『体と心のセックス・ライフ』2007年10月分(Section-205〜208)

投稿日: カテゴリー: 体と心のセックス・ライフ, エッセイ
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体と心のセックス・ライフ
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Section-205『セックス教室・静香 編(1)』

彼女はセックスについての悩みを抱えていた。
オレのメルマガの読者であったことが出会いのきっかけとなり、悩み事を相談しているうちに、オレに好意を抱き、セックス教室に参加する決断をした。
これまでの生徒がそうであったように、彼女もまた男性関係で不遇な環境にあった。
ある程度の経験はあっても、セックスで大きな悦びを得ることなく過ごしてきた。挿入で感じたことがなく、オーガズムも未経験だった。
彼女は、未知なるセックスの体験をしてみたいと思っていた。
その望みを、オレに託したのだ。
十分な準備期間ののち、心構えをして、彼女はオレと会うことになった。
それは、彼女にとっては初めての体験であり、不安と緊張と期待の入り交じったものとなった。
そして、いよいよ彼女と会う日がやってきた……。

■彼女との始まりの序曲

彼女とメール交換を始めたのは、1ヶ月半ほど前からだった。
きっかけは、彼女がメルマガの読者であったこと。彼女は無料版と有料版の両方の読者だった。有料版は50号から読んでいたという、古くからの読者だ。
ファンレターや問い合わせメールは、ちょくちょく来るが、たいていは1〜2度の返信で用件は終わってしまう。その後もメール交換が続くことは極めて希だ。

彼女についての詳しいことは書けない。
というのも、どこの誰であるかがわかってしまうかもしれないと、彼女が恐れているからだ。
彼女の意思を尊重して、そのへんにはあまり触れないことにする。
あり得ない話ではない。
たまたま彼女の周りの人が、うちのメルマガの読者であれば、推測できてしまうかもしれない。本誌のようなメルマガは、こっそり購読している人が大部分だろうから、誰が読んでいるかわからない。

オレが彼女のメールに返信をしたのは、彼女に「ピンッ」と感じるものがあったからだった。それが何かは、自分でもうまく説明できない。
しかし、今となっては、彼女との出会いに予感があったのかもしれない。
第六感というやつだ。

ちなみに、彼女の仮名を「静香」としよう。
その理由はあとで書く。

何度目かのメール交換で、こんなやりとりをしていた。

静香 :私の“セックス道”の道は、まだまだ前途多難ですが、師匠としてこれからも頼ってもいいですか?
トオル:あなたが望むなら、実体験として手ほどきしてもいいくらい(^^) まぁ、それは半分冗談だけどね。
静香 :実は、想像したことあります。トオルさんの手ほどきをうけて、初めてのオーガズムを経験する私を。(#^.^#)
でも、すぐに、「私じゃ絶対無理!」のネガティブ版が続きます。(^_^;)
今まで、トオルさんの教室に参加された皆さんのようにうまく行くはずがない・・って。
トオル:もし、本当にその気があって、チャレンジしたいときは遠慮なくいって。オレにできる、最大限のことをしてあげるから。
静香 :もし、本当に実現したら・・と想像しただけでドキドキしてしまいます。もし、勇気があったら。
トオル:勇気は必要だろうね。最初の一歩というか、決心できるかどうか。決心して、一歩を踏み出せれば、あとはオレに委ねるといいよ。気持ちが前向きであれば、自然と体が素直に反応してくれる。

関係する部分だけを抜き出しているので、会話のようになっているが、実際には6通分のメール交換になっている。
その後もメールは、交換日記のように続いた。

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Section-206『セックス教室・静香 編(2)』

最初は立ちバック
最初は立ちバック

彼女とひとつになり、愛しあう。
ゆっくりと、彼女のペースに合わせながら。
彼女は少しずつ、自分を解放していく。
小さな快感から、大きな快感へと。
気持ちよさそうな吐息から、快感の喘ぎ声へと、彼女の反応はステップアップしていった。
オレは彼女の内側を感じ、彼女はオレを体の中から感じる。
満たし、満たされ、ともに悦びを感じる。
時間の経過とともに、愛は確かなものとなっていく。

■緊張からリラックスへ、そして初めての快感へ

大きな鏡のある洗面台の前で、オレと静香はつながる。
最初が立ちバックになるとは、想定外だった。
彼女のあまりの緊張状態から、セックスをするまでには、もっと時間がかかるかもしれないと思っていたからだ。
そうした事態を想定して、最初は愛撫とクンニに時間をかけることを、シナリオとして考えていた。
しかし、これは筋書きのないドラマだ。
どういう展開になるかは、彼女の反応しだいで刻々と変わっていく。

彼女はオレの大きめのペニスを、なんなく受け入れていた。
出産経験があるということがプラスに作用していたが、彼女の不倫相手の彼氏もペニスは大きな方だということだった。
彼氏がいるのに、どうしてオレのところに志願してきたかといえば……。
それは彼氏とのセックスでは、いまだオーガズムを経験できるほどのセックスができず、事情があってなかなかセックスをする機会がないからだった。加えて、彼はセックスが早くに終わってしまうタイプだという。
彼女は彼のことを愛しているが、かといってセックスの欲求を満たすことにはなっていなかった。
オレのメルマガの熱心な読者でもあった彼女は、自分が経験したことのないオーガズムに憧れていた。その未知の体験、想像の中だけの世界を知りたいと希求していたのだ。

年齢的なことも影響していた。
まだ20代の若さであれば、まだまだセックス経験を積めるだろうし、いい男に巡り会う機会もあるだろう。
しかし、40代ともなれば、肉体的にも精神的にもセックスを楽しめる時間は残り少ない。早ければ40代で閉経してしまうかもしれず、そうなってしまってからではセックスを求める気持ちも薄れていく。
彼女にとっては、オレとの出会いは最後のチャンスだったのかもしれない。

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Section-207『セックス教室・静香 編(3)』

彼女は徐々に……ではなく、いきなり激しくなっていった。
休憩をはさんで次のラウンドに進むと、ますます激しさを増した。
今まで閉じこめられていた、彼女の本当の姿が、そこにあった。
それは彼女自身にも驚きだったのだろう。
オレの腕の中で、彼女は新たな自分を発見していく。
それは、彼女が生まれ変わっていく瞬間でもある。
彼女はこの日、静香として生まれ変わった。
そして、静香は次の一歩へと向かっていく。
快感と悦びの世界へ。

(中略)

テレビは面白いものをやっていなかったので、音楽チャンネルに戻した。
「ベッドに行こうか」
「はい」
オレはベッドに仰向けに寝る。
「乗ってみる?」
「うん」
彼女はオレにまたがる。
ペニスは休憩時間の間に復活して勃起済みだ。
彼女が股間を接して、入れようとする。
うまく入らない。
オレがペニスを支えて、彼女の中に入るように手助けする。
スッと呑みこまれる感触とともに、彼女はオレの上にソフトランディング。
彼女は両手をオレの両脇について、体を前後に揺すり始める。
「なかなかいい感じだよ。苦手な人が多いけど、けっこう動けるね」
「はぁ……そう?……はぁ……はぁ……」
彼女の騎乗位のスタイルは、両手をついての乗り方なのだろう。
たしかに、この体勢の方が体を動かしやすいし、無理がない。
彼女は最初から軽快に体を動かしていた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
息づかいも軽快だ。
「なかなかいいよ。その調子。いい気持ちだ」
ペニスが彼女の中でしごかれて、なんとも気持ちいい。ピッチが速く、彼女がどれだけ続けられるかが心配だった。
「はぁ……ああん……はぁん……ああん……」
「ううん……ううん……いいよ……続けて」
オレは彼女の勢いに負けないように、ペニスを硬く保つために気張る。
だんだんと動きのストロークが大きくなり、より深く入るようになる。
深く入ったときに、子宮口に当たる感触が増す。
「奥に当たってるよ」
「うん!……気持ちいい!……ああん……ああん……」
発する声は控えめだが、彼女も気持ちよさそうだ。
「叫んでもいいからね。遠慮しないで」
「うんっ……ああん……はぁぁん……」
まだまだ声は抑えられている。
徐々に彼女は息が上がってくる。
それでも速いピッチを続けていた。

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Section-208『セックス教室・静香 編(4)』

静香と初めて顔を合わせ、裸になって4時間あまりが過ぎていた。
実際に会ってからは4時間あまりだが、それ以前に1ヶ月半ほどのメールでの心の交流があった。
この4時間は、言葉を通して触れあった心を、体でも触れあって確かめあい、心と体を結びつけあう時間でもあった。

普通の恋愛とは違うが、静香とオレの出会いは、ラヴストーリーでもある。
男と女はセックスをする。
セックスとは、ペニスをヴァギナに挿入すること。
単純に言えばそういうことだが、セックスからなにを得るか、達成するかは互いがなにを求めているかで変わってくる。
根源には性欲という欲求があるからだが、動物が交尾するのとは違って、人はセックスに対して意味づけや目的、満足感や幸福感といった心の欲求を見いだす。
彼女の直接の動機は、今まで感じたことのないオーガズムを経験してみたいということではあったが、それを求めていたのは体の欲求だけではなく、心をも満たしたいという欲求でもあった。
セックスの快感を通して、彼女は女としての悦びを得たいと思っていた。

■長い時間つながることの幸福感に浸る

幸福感とはなんだろう?
いろいろな幸福の条件がある。
仕事で成功すること、お金持ちになること、子供を育てること、冒険をすること、スポーツに励むこと……。
目指すものは違っていても、それぞれに共通したことがある。
それは目標を達成するために努力するということ。
その努力の過程が、楽しさになり、生きがいになっていく。
恋愛や結婚でも同様だ。
辛いことや難しいこともあるものだが、本当に求めているものなら、その過程を楽しむことができる。もし、辛いだけで嫌になってしまうとしたら、それは目指している方向が間違っている。

セックスにもそれはいえる。
嫌々のセックスはつまらないものだし、楽しいセックスの方がいい。
楽しいセックスとは、肉体的な快感だけではなく、心も満たされるセックスだ。心も満たされるセックスとは、幸福感を感じるセックスでもある。
彼女の求めていたのは、そういうセックスだ。

だが、恋人同士あるいは夫婦だからと、そういうセックスができるとは限らない。
経験不足や相手とのセックスの相性が合わなければ、空回りになってうまくいかない。
彼(あるいは彼女)のことが好きだけれども、セックスでは満たされない……という場合があるのは、そのためだ。端的な例でいえば、彼が数分でセックスが終わってしまうようでは、女性はオーガズムにいけるはずもない。
セックスの不一致は、男女関係が長続きしない、最大の原因だろう。

ベッドに戻ったオレと静香は、互いの体を触れあう。
まだ4時間あまりだが、凝縮された裸の時間だ。
彼女はオレに背を向けて横向きに寝ている。
オレは背後から彼女を抱きしめ、乳房を揉む。
彼女はオレの太もも当たりに手をかけている。
そして、ペニスは彼女の中だ。
後側位。
肉体的につながることで、彼女とひとつになる。
それは互いを体と心で結びつける。
凸と凹がしっかりと「愛」で密着する。
これも幸福感。
セックスはシンプルだけれども、奥は深い。

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