性教育は必要だが…

『体と心のセックス・ライフ』2004年8月分(Section-53〜56)

投稿日: カテゴリー: 体と心のセックス・ライフ, エッセイ
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体と心のセックス・ライフ
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Section-53 『大人のオモチャの使い方(男性編)』

Section-49『大人のオモチャの使い方(女性編)』に続く、その男性編。
大人のオモチャは、なぜか女性用のものが充実している。
女性用とはいえ、使うのは男性が主体だとは思うのだが、男性が自らに使うためのオモチャは、種類や機能面では、まだまだ十分ではない。

その理由として、ひとつは形状や技術的な問題がある。

外部に露出するペニスを模したバイブは比較的容易だが、ヴァギナを模すのは難しいようだ。単純に形状だけを真似ても、本物との差が歴然としていて、ペニス状バイブのようにはいかない。
ヴァギナを模したもの……オナホールは、現状では「穴」だけを代用しているに過ぎず、使用感でも本物とはほど遠い。ペニス状バイブで、本物と同等、あるいは本物以上の快感を得られるに対して、オナホールはいささか違和感がある。

つまり、ヴァギナはその穴だけで満足を得るものではなく、女性の体と一体となって、はじめて快感になるものだからだろう。
とはいえ、大人のオモチャの購入者の多くが男性であることを考えれば、もっと男性用のオモチャが充実することが望まれる。
いくつかの男性用大人のオモチャを取り上げながら、提案なども行っていこう。

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Section-54 『セックスレスからのリハビリ(男性編)』

男性がセックスレスになって、しばらくの間セックスをしなくなった場合。
久々にセックスをすると、以前とは違う自分に気がつく。

勃(た)たなくなってしまった。
すぐに萎えてしまった(中折れ)。
早漏になってしまった。
射精ができない。

などといったことになる。
つまり、セックス力が衰えてしまうのだ。
これが夫婦の場合、セックス頻度は新婚当時がもっとも多かったのに、年月を経ると徐々にセックス頻度は減っていく。
年齢的な問題も絡んでいるが、夫婦という限られた関係に性欲が薄れてしまって、相手とのセックスに興味を失ってしまう。
そうした不満から浮気や不倫へと、走ってしまうこともある。
そのことを一概に責められない。
性欲はある程度満たしてこそ、日常生活が平穏に保たれるものだからだ。
極度に抑圧することは、もっと極端に性犯罪へと堕ちてしまうことになる。

夫婦関係を壊すことなく、伴侶とのセックスライフを取り戻したいと思っているのなら、セックス力を回復する必要がある。
そんな男性のセックスレスからのリハビリについて考えてみよう。

■誰にでもあり得る、セックスレス

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毎日のようにセックスしていると、あまり実感がわかないが、あるときを境にセックスから遠ざかってしまうことがあるものなのだ。
それがセックスレス。

かくいうオレにも、そういう時期が何度かあった。
セックス頻度は、活発な時期とそうではない時期が、交互に訪れる。
活発な時期というのは、セックスが楽しくて、もっともっとという積極的な刺激を欲している。
逆に不活発な時期には、セックスは二の次で、求めることも少なくなる。

男性の場合、この活発度はペニスの反応に如実に現れる。
鈍くなってしまって興奮しなくなったり、逆に過敏に反応してちょっとした刺激で射精してしまったりする。
毎日とはいかないまでも、一定の頻度でセックスしている方が、ペニスは元気になる。セックスが生活習慣の中に組みこまれるので、無理がなく食事を摂るのと同じように、生活リズムになるからだ。

ただし、マンネリ化した生活リズムの中にセックスが組みこまれてしまうと、セックスは楽しくない日課になってしまうので、これまた問題だ。
夫が求めてくるので、しかたなくセックスをしている妻……という悩み相談もよく見かける。これでは機械的にセックスをしているだけなので、満足感などとは無縁なものになってしまう。

セックスは、楽しい日課であるべきなのだ。

現在のオレは、2日おきくらいのペースだ(^^)。
まぁ、適度なペースだと思う。
数ヶ月前くらいまでは、毎日のペースだった。そのペースが少し落ちたのは、仕事環境が変わり、生活サイクルが変わったためだ。平たくいうと、自由になる時間が少なくなったということ。
時間的な余裕というのは、精神的・肉体的な余裕にもなるので、生活環境がセックスライフには大きく影響する。
早い話が、暇を持てあましていると、セックスも盛んになると思う。

たまに、1週間くらいセックスがないときがある。
仕事が忙しかったり、女性が生理中だったりしたときだ。
1週間ぶりにセックスをすると、早くに射精してしまう。一時的な早漏になってしまうのだ。あまり自覚はなくても、ペニスはセックスの刺激を欲していて、1週間ぶりにヴァギナに入ると、一気に興奮して達してしまう(^^;)。
「あれれ」と、自分自身が驚く。

セックスができないほど、精神的・肉体的余裕がないときというのは、オナニーをする余裕もないものだ。
こういうときは、ペニスは射精の刺激から遠ざかってしまう。
それで久々に刺激を受けると、過敏に反応する。
感覚的には「もっと持続できるはずだ」と思っていても、ペニスは思い通りには反応してくれない。
こうなってしまうと、たとえ射精感の快感はあっても、満足のいくセックスではなくなる。同様に女性の側も、満足感を得られなくなる。

夫婦間のセックスであれば、いずれはこうした状況が訪れる。
それも1度だけではなく、周期的に見舞われる。
弱くなってしまったセックス力を回復するには、日々のリハビリというかトレーニングが必要になってくるのだ。

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Section-55 『彼女を淫乱に変身させる』

セックスは男女の密室での営みであり楽しみだ。
互いに裸となり、体も心もさらけ出して悦びを分かちあう。
嫌らしいとか、恥ずかしいという気持ちは、邪魔になるだけだ。

とはいうものの、実際にはなかなかすべてをさらけ出せるものではない。
愛情や信頼感の度合いによって、どこかにブレーキをかけてしまう。
「本当は、もっと大胆になりたい(なって欲しい)」
「これ以上はできない」
「そこまでやるのは、ためらってしまう」
そんな気持ちを抱いてしまっていないだろうか?
結果、満足感を得られなかったり、形だけのセックスになってしまう。
愛しているからセックスをする……一方で、セックスのあとの日常に戻ったときに、自分のことを誤解されたくないと、本心(本性)を隠そうとする。

日常の自分と、セックスのときの自分を分けて考えるのは間違いだ。
普段は真面目で純情(清楚)なのに、セックスのときは淫乱になるのは「変」だと思っていないだろうか?
そんなことはないのだ。
セックスのときは、とことんセックスに没頭すればいい。
それが「本当の自分」なのだ。
男性は、女性が淫乱な面を見せてくれることを、望んでいたりする。
なぜなら、その方がセックスが楽しくなるからだ。
彼女の淫乱な部分を引き出すには、どうしたらいいのだろうか?

■ムードが大切

さぁ、これからセックスするぞ……と、彼女も同意して裸になって、彼女が即座に燃えてくれれば、なにも問題はない(^^)。
そういうときもあるかもしれないが、そうそううまくいかないものである。

セックスがなによりも大好きという女性は、そんなに多くないと思う。
好きは好きでも、いつも欲情してくれるわけでもない。
ペニスを彼女に挿入すれば、彼女が淫乱になってくれるというものでもないだろう。それほど都合よく女性が対応できるものではない。
風俗の女性であれば、仕事として演技も含めて、対応してくれるだろうが、恋人や夫婦間では、スイッチオンでセックスできるとは限らないものだ。

男性は裸の女性を目の前にすれば、ムードなどあまり考えることなく、勃起するし挿入することは可能だ。
対して、女性はすぐには性的欲求が引き起こされない。
それはセックスが「受け身」として、ペニスを自分の中に迎えいれるという受動的な立場にあるからだ。
受け入れるには、それなりに準備が必要だ。

男性は射精することが快感であり、ペニスが刺激されれば、数秒で射精することもある。
しかし、受け身の女性は、じわりじわりと感じるものであり、オーガズムに射精のような区切りがない。感じ方は女性によって違い、クリトリスで感じる人、Gスポットで感じる人、Pスポットで感じる人と、いろいろだ。

彼女を淫乱にさせたいと思ったら、じっくりと時間をかけて、セックス前から準備をしていく必要がある。

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Section-56 『性教育はどこまで必要か』

性教育は必要だが…
性教育は必要だが…

性教育は必要だ。
男女の体のこと、心のことを知らなければ、愛しあうことができない。
問題は何歳までに、どこまで教えるかである。
なにかと問題になる、青少年への性教育だが、すでに成人している場合でも、あまりに性に対して無知であることが多いのも現実だろう。
セックスに対する悩み相談を見ていると、セックスを知らずに大人になってしまった人たちが少なくないことを目の当たりにする。
「そんなことも知らないなんて」
という、ごくごく初歩的なセックスのことも知らずに、いざセックスをする段階になって、問題を抱えているのだ。
なにごとも経験から学ぶものではあるが、教えてくれる人がいなかったり、知りたいのにどこで調べたらいいのかわからなかったりする。
性に関する「正しい知識」は、猥褻と不健全という名の下に「封印」されてしまう。

根本的な原因は、セックスを神聖化あるいは逆に猥褻化してしまって、青少年から遠ざけてしまっているからなのだろう。
だが、セックスは神聖でも猥褻なものでもなくて、ごく当たり前の欲求であり、愛情表現であり、快感の一つに過ぎない。
性教育で教えるのは、生殖器の仕組みだけでは足りない。
ほんとうに必要なのは、セックスの仕方なのだ。
それも、男女がともに満足感を得られる、セックスの仕方である。
それは男女の「愛しあい方」なのだから。

中学生には「セックスの仕方」は早すぎるだろう。
しかし大学生では遅すぎる。
では、高校生で教えるべきなのか?
どこが境界線なのかは、微妙だ。
だが、初体験年齢が下がっている現状を思えば、高校生でセックスの仕方は知っているのが望ましいのかもしれない。
そんな性教育について、考えてみよう。

■性教育の現状

現在の学校では、どんな性教育がされているのか?
多くの読者はすでに学生から卒業しているのと思うので、知りようがないかもしれない。親として思春期の子供がいる人は、教科書としてみる機会もあると思う。

オレが中高生だった頃に比べたら、ずいぶんと踏みこんだ性教育がされるようになった。オレの時代は、性教育などほとんど皆無だったからだ(^^)。
ただし、教えられていることは、生殖器の構造や特徴という、医学的なことが中心になっている。
中にはコンドームの使い方や、避妊の方法について触れられているものもあるが、それすらも医学書の範疇である。
それでも教科書に「ペニス」とか「ワギナ」などという単語が出てくること自体が、時代は変わったなーと思わせる。

しかし、そうした具体的な性教育は「過激性教育」として、国会でも問題にされて、排除されているという経緯がある。
理由は、青少年に対して不健全とか、不適切だからだそうだ。「ペニス」や「ワギナ」という言葉自体が猥褻なのだとか。そういう発想も過剰な反応だろう。「陰茎」や「陰唇」が健全で、「ペニス」や「ワギナ」が猥褻などと、誰が決めたのだろう? まったくナンセンスである。
この程度で「過激」というのであれば、性教育などできないと思う。

結論からいえば、
「学校で性教育する必要はない」
というのが、オレの考えかただ。
理由は、性教育は集団で教えるものではないからだ。
性教育は、マンツーマンで教えるものなのだ。
セックスは男女が1対1でするものだし、教室で何十人もクラスメートがいるところで、セックスに対する講義や質疑応答をするようなものではない。
たとえば、

【仮想性教育の教室の様子】

「はい、これがセックスですね。千川君、あなたはどう思いますか?」
「ええっ! わ、わかりません。コンドームなんて、使ったことないし……」
「では、コンドームを実際に使ってみましょう。男子生徒はズボンを脱いで、ペニスを出してください」
僕は恥ずかしがりながらも、下半身を出して、ペニスを露出させた。
「さぁ、勃起しましたか?」
「先生! 勃起しません!」
他の男子がいった。
「では、女子が手伝ってあげましょう。隣の男子のペニスを握ってあげましょう」
「先生、勃起したけど、皮がかぶってるので、痛いです」
「包茎ですね。それは困りましたね。包茎の人は手を挙げて」
男子の三分の二が手を挙げた。
「はい。男子は三分の二が包茎なんですよ。女子は覚えてください。包茎の彼とセックスすることが多いですからね」
「先生、皮が邪魔になって、コンドームをつけられません」
「はいはい、あわてないで。包茎の人は、教科書通りの付け方ではダメですよ。包茎の男子は、ちょっと工夫が必要です。千川君、前に出てきて。付け方を実践してみましょう」
「ええええっ!」

……とまぁ、これはエッチな小話だが、集団に対して教えると、こんな感じになってしまうだろう。他の教育がそうであるように。
性教育にこういう教え方はできない。みんなの前でセックスするわけではないからだ。

過激性教育と非難された「ラブ&ボディBOOK」には、コンドームの付け方が図解入りで掲載されている。
しかし、その図は包茎ではなく露茎の図なのだ。男性の多くが包茎……しかも思春期であればむけ始める時期なので、大部分が包茎……なのにも関わらず、露茎での図解なのだ。これでは役に立たない。
多くが包茎なのだから、包茎でのコンドームの付け方が、実態に合った知識である。

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