AVの影響とは?

AVの観すぎでセックスに幻滅する?

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AVの影響とは?
AVの影響とは?

AV(アダルトビデオ)は、娯楽としてのセックスを見せるものだが、観すぎによる影響はあるのか?……という研究をした学者がいるという。

影響はなにがしかあるだろうことは想像できるが、それがいい影響なのか悪い影響なのかは、観る人のセックス経験やセックス観が左右するように思う。

あなたはどうだろうか?

期待と現実 「AV」好きは観た後どうしてセックスできないのか? スプートニク日本

学者たちは、男性は、現実はAVのようにはいかないと理解した時、セックスに幻滅すると考えている。

学者たちが研究の過程で、軍の泌尿器科病院で治療を受けていた20歳から40歳の女性と、同じく20歳から40歳の男性患者312人に調査を行ったところ、男性患者の場合は、勃起障害の形で現れることが多い深刻な精神的問題を抱えていることが分かったという。

短い記事なので、詳しいことは書かれていない。
引用元である、第112回米国泌尿器科学会議のオフィシャルサイトを探してみると……

PD69-12: Survey of Sexual Function and Pornography

というプログラムの概要が出ていた。たぶん、これのことだろう。
その内容を意訳してみると……

はじめに:性機能不全の男性を評価するには、精神的な要因を考慮する必要があります。 1つの潜在的ではあるが十分に検査されていない精神的要因は、性機能に対するポルノの使用の影響である。軍の若者の大部分と性的機能不全の潜在的な有害な影響を考えると、我々はポルノグラフィーの使用度と性機能障害の間に相関があるかどうかを判断しようとした。

方法:地方機関の審査委員会承認後、泌尿器科診療所に出席する20〜40歳の患者に、自己報告された病歴、人口統計学的質問、有効なアンケート(国際勃起機能指標[IIEF-15 ])、および性的機能、ポルノグラフィー使用、欲求行動、強迫的行動に対処する新規の質問。 2016年2月から8月にかけて調査された患者の暫定的な分析のために、記述的データを作成し、IIEF-15の領域とポルノグラフィーの様々な側面との間の相関の証拠を線形回帰試験を用いて調べた。

結果:調査は312人の回答者によって完了しました。サンプルは一般的に健康であり、12%はタバコ使用以外の合併症を示し、19.2%はタバコ使用を示した。平均年齢は31歳(sd = 5.9)であった。共通の人口統計には、白人(64.4%)、非ヒスパニック系民族(74.6%)、現役(96.8%)、入隊(77.3%)、(68.8%
IIEF-15領域の平均スコアは、勃起機能については26.2(sd = 6.0)、オルガスム機能については8.6(sd = 2.1)、性的欲求については8.1(sd = 2.0)、性交満足については10.7(sd = 3.4) 、7.9(sd = 2.3)であった。

性的欲望をどのように最も満足しているかを聞いたところ、96.6%が性交を示唆していた(ポルノの有無にかかわらず)のに対し、3.4%はポルノでのオナニーを示していた。毎週のポルノの使用は、25.9%が週に1回、24.6%が1-2回、21.3%が3-5回、5.0%が6-10回、4.3%が11回を超えています。ポルノを見るための典型的なメディアは、コンピュータ上のインターネット(72.3%)またはスマートフォン(62.3%)でした。

性交よりも、むしろポルノグラフィーでマスターベーションする傾向があると回答した回答者のうち、IIEF-15のすべての領域で統計的に低いスコアがあった(p <0.05)。しかし、ポルノグラフィーの使用頻度および期間とIIEF-15領域数値との間に有意な相関はなかった(p> 0.05)。

結論:性交よりもポルノでのオナニーを好む男性には、ポルノグラフィー鑑賞と性機能不全との間には関係があるようである。

この内容は、プログラムの概要なので、詳細については知りようがないが、AVの影響についての考察はある程度の説得力はありそう。

ただ、「ポルノでのオナニーを好む男性」というのは、セックスよりもオナニーの方が好きということでもあって、性欲は自分で処理する方が楽だからだともいえる。言い方を変えると、誰かとセックスするよりも、他人のセックスを観るのが好みという、嗜好の違いではないないのか?……という疑問もわく。

興味深い研究ではあるが、因果関係を決定づけるには、やや条件設定が甘い気がする。

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一昔前のAVは、ビデオテープやDVDだったから、レンタルビデオ屋のカーテンで仕切られた別室に入って探す必要があった。そこに入るのには勇気がいったものだ(^_^)。
現在はネットでの配信になっているから、敷居は低くなり、観るのに抵抗がなくなっている。

AVへの出演を強要された女性が問題になったりもしていて、AV業界はブラックな一面があることは否めない。その背景には、低予算で粗製濫造するために、素人を出演させることが横行しているからでもある。AV女優からメジャーなタレントへと転身したレアケースがあるために、AV出演を足がかりに……という安易な発想があるのだろう。

どんな世界でも同じだが、トップランナーになるのは容易ではない。
仕事としてのAV女優の地位や待遇を改善することは必要だが、そうそう甘い世界ではないと思う。現在のAV女優は、本番セックスをすることがほぼ必須になっているので、セックスを仕事にするということでもある。それはなかなか大変なことだろうと思う。

AVにも、いちおうストーリーというかセックスをするに至るシチュエーションはある。
まぁ、いささか陳腐なストーリーが多かったりするが、ようするにどういうセックスをするかのための、設定でしかない。そこで繰り広げられるセックスは、多かれ少なかれ演技がある。

また、編集でつなぎ合わせるため、延々とセックスしているような錯覚をしてしまう。ノーカットで撮りっぱなしの場合もあるが、それでもどこかでシーンは切れる。しかし、観ている側にとっては、連続しているように見えてしまう。

1時間の作品だとすれば、1時間ノンストップでセックスしているわけではない場合がほとんどだろう。
それを観て、
「オレにはこんなセックスはできない」
などと、幻滅する必要はない。
そういうセックスができる男は、極めて少数派なのだ。

AVに出演している男優と女優は、プロである。素人女性の場合もあるが、相手をする男優は経験豊富なプロがほとんどだ。プロがやっているセックスを観て、観ている自分との違いに失望することはない。参考や手本にはなるかもしれないが、同じようにできないからと落ち込むこともない。

たとえば、野球好きの人が、プロ野球を見て、さすがプロとは思っても、だからといって草野球をする気がなくなるということはないだろう。野球をするのは、野球が好きだからであって、誰もがプロを目指しているわけではない。草野球は、ヘボ野球でもいいと思っている人は少ないはずだ。打席に入っても打てない、守備につけばエラーばかりでは、野球は楽しくない。プロのようにいかなくても、少しでも上手くなりたいと思うものだ。

セックスでも、同じことだ。

セックスのプロを目指しているわけではないのだから、自分たちなりにセックスを楽しめればいいと思う。ただ、プロの技は参考になるし、自分でもできるようになれば、セックスはより充実したものにはなる。そういう見方で、AVを見た方がいい。

AVを観ることで勃起障害が起こるとするなら、それはAVを観ることによるイメージセックスで満足してしまうからではないかと思う。
セックスは脳でするものでもあるので、視覚的にAVで満足してしまうことで、実際のセックスで勃起することよりも簡単に満足感を得られてしまう。それは、自分の性欲を満たせればいいというセックス観があるからだろう。つまり、オナニーの延長線としてのセックスでしかない。

セックスの本質は、相手の女性との交感にこそある。
肉体的かつ精神的な女性との交わりやコミュニケーション、快感の共有を得ることが、セックスの醍醐味だ。
自分の快感だけでなく、相手も快感を得られるように、互いに満たし合う。
セックスの意味や価値を、そこに置かないと、一方通行のセックスになってしまう。

関連して、最新技術を使ったVRポルノについての記事。

五感全てを刺激する「VRポルノ」の未来と人類の欲望 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

「遠距離恋愛中の人や体が不自由な人、性的パートナーがいない人にとってVRポルノは有益だ。相手がいなくてもVRポルノを使えば性欲をうまく安全に処理できる。また、夜の生活を改善するために利用する恋人たちもいる。パートナー同士で使ってポジティブな効果を得ようとしている」

既存のAVはテレビ画面(あるいはパソコンやスマホの画面)の平面的な表現だが、VRポルノは擬似的な3D空間で展開される没入感のある表現だ。
よりリアル感が増すため、リアルさが求められるポルノには適した媒体になる。

オレはわりとAVを見ている方だと思う。
だが、ひとりで見ることはあまりない。たいていは、彼女と一緒に見て楽しむ。ラブホに行くとテレビは標準装備だが、チャンネルの中にアダルトチャンネルがある。休憩時間等にAVを見るが、画面に映し出されるフェラやセックスシーンについて、彼女との話のネタにしたりする。

陳腐なストーリーに笑ったり、フェラシーンで「この娘、フェラが上手」とか、セックスシーンで「次、この体位しようか?」とか。
テレビの中のAV女優の発する喘ぎ声に、オレが刺激されてセックスを再開することもあれば、彼女の欲求に火が付いて、彼女の喘ぎ声とAVの喘ぎ声の競演になったりもする。モザイクなしのAVであれば、男優のペニスも映し出されるが、彼女たちはそのペニスについてあれこれいいつつ品評したりする。オレたちにとっては、AVはいい刺激にはなるが、それだけのことでしかない。マイナスの要素はまったくない。

これと関連して、よりリアルなセックスロボットも開発されようとしている。リアルなダッチワイフは以前からあったが、それは動かない人形でしかなかった。それをロボットとして動けるようにし、人間的な反応を模倣するAIを組みこむ。SF映画やアニメで登場していた人型ロボットは、実現性が現実的になっている。
恋人はロボット……という時代は、そう遠くないかもしれない。

テクノロジーがセックスを変える時代になりつつある。

AVにしろVRポルノにしろ、娯楽としての面白さはあると思うが、実際のセックスにはかなわない。
相手があってのセックスなので、思い通りにいかないことも少なくない。
だが、そこを乗り越えた先に、男女が互いに満足できるセックスがある。

つきつめると、セックスをする良き相手を見つけること……なのかなと思う。
セックスには相性があり、セックスの好みもある。
うまく噛み合う相手と出会うことが、充実したセックスができる条件になる。

これが、なかなか難しい問題なんだけどね。