SEX LIFE

日本の独身男女の49〜61%が恋愛状態にない…の真偽

投稿日: カテゴリー: TOPICS
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若い世代の草食化がいわれるようになって久しい。
恋愛やセックスに興味がない、あるいは面倒くさいと考える若者が増えているらしい。
オレの周りでは、そういう空気はあまり感じられないのだが、調査すると約半数が恋愛状態にない……つまり、つきあっている異性がいないという。

日本最大の問題は領土ではなくてセックス

数年前、社会学者たちは日本の若者たちの結婚やセックスへの関心が薄れていることを確認した。国立社会保障・人口問題研究所は2011年、18歳から34歳の独身男性61パーセントと独身女性49パーセントがいかなる恋愛状態にもないというデータを発表した。

一方で恋に落ち、家族をつくることができた日本人でさえも、その後パートナーへの魅力を感じていないという。統計は次のような悲しい結論を提示している。2014年、既婚者の約50パーセントが、あまりにも疲れる、うんざりするなどとしてセックスをしていないことを認めた。またセックスよりも興味深く感じる趣味を持っているという人々もいた。このように日本の人口統計学的な危機はさらに深まっている。専門家たちによると、これは経済の崩壊をはらんでいる。

(中略)

日本はポルノの消費量が最も多い国の一つとなった。日本では、風刺漫画からiPhone上のさまざまなアプリケーションに至るまで、さまざまなところにポルノがついてまわっている。もちろんこれは人間の色欲や感情を殺す。

みんな、もっとセックスしようぜ(^_^)

真面目に考えると、これはいわゆる「格差問題」の延長線だと思う。
格差にはいろいろとあるが、経済的な格差、正社員か非正規かの格差、学歴の格差、身体的な格差、そして男女の格差など、世の中には格差が歴然とあり、「平等」というのは幻想に過ぎない。

恋愛しているかどうかは、彼氏彼女がいるかどうかの格差だ。
ただ、ここでいう最近の若者の恋愛状態率が下がっているかどうかは、過去のデータも参照しないと比較ができない。
50年前の恋愛状態率はどうだったのか?
現在が低くなっていることは想像できるが、どのくらい低くなったかのデータの明示がない。そこがこの論拠を弱くしている。

恋愛状態率ではないが、未婚率というデータはある。

一生独身でいる女性の割合は?

約50年前の1965年の生涯未婚率の割合は
男性 1.5%  女性 2.6% でした。
結婚しているほうが圧倒的に多いです。

それがどんどんと数が上がっていき、
2010年の生涯未婚率の割合は
男性 20.0%  女性 10.6% となりました。

独身でいることと恋愛していないことはイコールではないものの、生涯未婚率はかなり上がっている。
だからといって、セックスしていないことにはならない。
適切なデータが足りないのだ。

恋愛をしていない=セックスをしていない

という図式は、明確には成立しない。
前述の記事の信憑性を担保するには、50年前の同年代における恋愛状態率を示さないといけない。

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また、「ポルノが氾濫している→人間の色欲や感情を殺す」というのも、因果関係としては根拠が乏しい。
別の例で考えてみよう。

ポルノと同等くらいに氾濫しているのが、「暴力」のコンテンツだろう。
ハリウッド映画やアメリカのTVシリーズには、戦争もの、刑事もの(ハードボイルドもの)、ホラーものなど、俗にバイオレンスものといわれる血なまぐさいシーンが多く出てくる。アメリカは視聴年齢を限定するレーティングが行われていたりするが、ポルノにはかなり厳しいがバイオレンスに関してはやや甘いところがある。

刑事やFBIが活躍するドラマでは、銃をバンバン撃つし、悪党は情け容赦なく殺される。
そういう暴力描写が氾濫しているからといって、暴力犯罪が減ったりはしていない。
ポルノが氾濫したら性欲が萎えるという理屈からいけば、暴力描写が氾濫していれば暴力衝動も萎えるのではないか?
だが、そうはなっていない。
むしろ、助長しているのではないか?

同じ理屈でいえば、性犯罪を減らすには、ポルノをたくさん見せて、性欲をなくせばいい……という話になってしまう。
そんなことが可能だろうか?

むしろ、ポルノが氾濫していることで、性欲は増しているのではないかと思う。
ただ、その性癖が多様化というか偏ってはいるかもしれない。
男子が草食化しているといわれる一方で、女子は肉食化しているともいう。オレにいわせれば、女性が性欲を表に出せる環境になったと見ている。

男の性欲のピークは10歳代の思春期から20歳代くらいだが、女性の性欲のピークは30〜40歳代なのだ。この違いには、男性ホルモンと女性ホルモンの分泌量が関与している。
男が30歳を過ぎて性欲が衰えてきた頃に、女性は性欲のピークに入る。そうなると、女性が求めていても男が応えられないという、セックスレスの一因になる。
30歳代の女性が不倫に走りやすいというのも、理にかなっているというわけだ。

いずれにしても、この記事が主張する論拠は、データ不足であり、印象論に留まっていると思う。