女性のための包茎講座

投稿日: カテゴリー: 男性の体について, コラム
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■包茎とは?

男性にとっては関心事である『
女性にとっては「なにそれ?」という人も多いかもしれない。
だが、包茎についてどれだけ知っているかで、彼とのセックス関係は大きく違ってくるものなのである。

日本人男性の3人に2人は包茎だとされている。
当サイトでも行っている「ペニスに関するアンケート」でも、

◎包茎ではない………43.3%
◎包茎である…………56.7% (2004年3月17日現在)

となっていて、ほぼ数字を裏づけている。
つまり、多くの女性は、包茎である彼とつきあう可能性が高いということである。
そうであるならば、彼の包茎について知っておくことは、きっと役立つはずだ。彼が包茎の場合には、ペニスの扱い方やセックスの仕方にも、包茎でない人とは違った気配りが必要になる。
セックスが上手くできるかどうか、セックスで互いに満足できるかというのは、男女関係で重要なポイントなので、予備知識として知っておくことは大切だろう。

包茎とは、単純にいえばペニスの亀頭()に、皮が被っている状態を指す。しかし、その皮の被り方に程度の差があり、その程度によって男性の感じ方の違いや早漏の原因になったりもする。
包茎の逆……つまり、包茎ではない場合を、『露茎』という。
包茎という言葉はよく耳にするが、露茎というのはあまり聞かない。これは包茎の人の方が多くて、露茎が少ないことが一因かもしれない。

欧米人と比べた場合には、日本人の方が包茎の割合が多いという。
これは人種的な特徴だとする説や、欧米人は幼少時に包茎手術をしたり、宗教的な「割礼」をするからだという説がある。イスラム圏では割礼は現在でも男子の通過儀礼として行われているそうで、ユダヤ教でも同様だそうだ。
また、包茎であることは性感染症の温床になるとする調査もあり、これは包茎であることが不衛生な状態をもたらし、それが病気を蔓延させるからだという。

本来「露茎」であることが、ペニスのあるべき姿だとされている。
人種や国に関係なく、子供時代にはペニスは包茎である。それが思春期を迎えて、セックスが可能になる年齢に達すると、包皮が後退して亀頭が露出するようになる。
しかし、日本人の場合には、そうならない人が多く、皮を被ったまま成人する。
これが問題になっている「包茎」だ。
包茎か露茎かという比率からいえば、包茎の方が多いのだから、包茎が一般的な姿だという見かたもできる。
なぜ、包茎が問題になるかといえば、ペニスの機能として露茎である方が、より適しているからだ。

セックスが上手くできないとか、早漏だというのは、包茎が原因であることも少なくない。もともと感じやすい部分である亀頭は、包茎のまま成人すると、過敏なままで刺激に対して弱くなってしまう。
男性は射精がセックスのもっとも快感になる瞬間なので、早漏でも射精できればある程度の満足は得られる。だが、女性はそれでオーガズムなどの高い快感は得られない。早漏の男性が相手では、女性はセックスの快感を知ることなく過ごしてしまうことになる。

また、包茎であることで、勃起したときに痛みを伴う場合には、勃起することに対して恐怖感を持つようになり、それが性的不能(インポテンツ)の原因にもなる。

かくいう私も、以前は包茎だった。
だから包茎の悩みはよく理解できる。現在では露茎になっているので、なんの支障もないが、包茎のときには痛い思いをしたものだ。私は自分で矯正して、無理なく露茎できるようにしたが、重度の包茎の場合には矯正できない場合もあり、外科的な手術が必要なこともある。

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いずれにしても、包茎であるよりは露茎である方が、男性にも女性にもメリットは多い。
とはいうものの、一概に包茎だからダメだというわけではない。
包茎であっても、程度の軽いものであれば、十分にセックスライフを満喫できるのだ。
その点を、男性も女性も認識して欲しい。


■ペニスの包皮構造

ペニスの包皮構造
▲ペニスの包皮構造

右の図はペニスの包皮構造図である。
包茎と聞くと、ペニスの本体に皮が被っているだけだと思いがちだ。例えるならばバナナの皮のようなものを想像していなかっただろうか? バナナの皮は中身の食べる部分と皮とが分離していて、むいていけば完全に中身が露出する。

しかしペニスの包皮は、内部の海綿体につながっている。露茎になるというのは、ペニスが成長して、包皮の内側から亀頭が迫りだしている状態なのである。つまり、子供時代に外側を覆っていた包皮が裏返しになって、成長したペニスのカリ首から根元に向かって陰茎を覆う皮になる。その痕跡として、かつて内側だった皮の部分の色が違っていたりする。

そして早くから露茎になった場合には、亀頭の色も濃くなって、黒っぽくなる(ただし、個人差が大きい)。逆に、包茎の人は、亀頭の色は薄くピンク色のままだ。

包茎でも亀頭を無理なく露出できる仮性包茎の場合には、露出した亀頭の色がピンク色で、初々しさが残っているために、好きだという女性もいるだろう。黒っぽくなった露茎は、逞しさもあるが少々グロテスクだと感じる女性もいる。

後述するが、無理なく亀頭を露出できる仮性包茎であれば、性生活にほとんど支障はない。注意するべきことは、包皮の内側を清潔に保つことだけだ。清潔ではないと、臭いの元になったり細菌が繁殖する。風呂に入るときや、セックスの前、フェラをしてもらう前に、亀頭を露出させて包皮の内側をきれいに洗うことが女性に対する心遣いである。

ペニスの構造、亀頭と包皮の関係を、よく理解しておこう。


■包茎の種類と程度

包茎の種類
▲包茎の種類

包茎の種類は、大別して「」と「」の2種類である。
ただし、包茎の度合いによって、さらに分類する場合もある。

 

 

 

 

 

 

●真性包茎

真性包茎の種類
▲真性包茎の種類。真性包茎は、「包皮口狭窄型真性包茎」と「包皮癒着型真性包茎」がある。

包皮の口が狭く、亀頭をまったく露出できない状態。
真性包茎の場合には、亀頭が成人しても皮を被っているために、いろいろと問題を生じる。亀頭が刺激に対して過敏であったり、包皮内に雑菌やゴミが入ることで、不衛生になり嫌な臭いや感染症の元となる。包茎は性感染症の温床だとする医師もいる。
また、包皮が邪魔してコンドームを装着しにくくなる。さらには、亀頭が過敏なために早漏であったり、フェラチオで快感を得られなかったりもする。
真性包茎には包茎手術が必要である。

●カントン(嵌頓)包茎

カントン包茎は、包茎の分類として正式なものではなく、程度の差を表す呼称である。
嵌頓とは、「はまり込んで抜けなくなる」という意味。
包皮の口がある程度広げられるので、とりあえず亀頭が露出できるのだが、十分な口ではないために、カリ首で亀頭を締めつけてしまう。この状態では痛みを感じる。
また、カリ首を締めつけたままにしておくと、亀頭がうっ血してしまう。ひどい場合には、包皮を元に戻せなくなることもある。
包茎手術をすることが望ましい。

●仮性包茎

平常時は包皮が亀頭を覆っているが、勃起したときには無理なく亀頭を露出できるタイプ。多くの男性が仮性包茎である。
しかし、包皮内が不衛生になることは、真性包茎と同等なので、常に清潔にすることが望ましい。
勃起時のみ亀頭が露出するので、亀頭はやはり刺激に対して過敏である。そのため早漏になることも多い。性生活に支障はないが、過敏であるなら亀頭をできるだけ露出するようにして、刺激に慣らすといいだろう。

●重度の包茎として「埋没ペニス」といわれるものがある。

これはペニスが恥骨に癒着して、外部に出ていないために、体の内部にペニスが埋没しているもので ある。見た目の大きさが小さくなるが、ペニス本体のサイズはそれほど変わらない。手術によって恥骨に癒着した部分を切り離すことで、普通の状態にできる。


■包茎の段階別種類

包茎の段階別種類
▲包茎の段階別種類

亀頭がどれだけ露出するかの段階別に、図解で並べてみた。

(1)真性包茎(包皮輪狭窄)または、仮性包茎(巾着型)
包皮輪がかなり余分に余っているタイプ。これが真性包茎の場合だと、包皮の口も狭いため、勃起しても亀頭を露出できない。しかし、包皮口が十分に広がるのであれば、仮性包茎であり亀頭を露出できるので、性生活にもあまり問題がない。

(2)仮性包茎(蛇腹型)
包皮が蛇腹状にたるんでいるが、包皮口は広がるので、亀頭を露出できる。

(3)真性包茎(包皮輪狭窄型)
包皮輪の口が狭く、これ以上広がらないために、亀頭を一部しか露出できないタイプ。無理に広げようとすると、(4)や(5)の状態になってしまう。

(4)仮性包茎(包皮輪狭窄型)または、
いちおう亀頭を露出できるが、包皮口が狭いためにカリ首を締めつけてしまう。その締めつけの度合いで、元に戻せないカントン包茎になってしまう。
亀頭を露出したときに、包皮の内側だった部分(内板)が外側にくるので、その部分の色がピンク色である。
このタイプは、自分で矯正できることが多い。

(5)カントン包茎(重度)
カントン包茎で重度になると、亀頭がうっ血し、カリ首を締めつけている包皮が水ぶくれしてしまう。このまま放置すると、血行不全で包皮の一部の組織が死んでしまう可能性がある。自分で元に戻せないときには、病院に駆けこんだ方がよい。

(6)露茎
ペニスの望ましい状態である。平常時から亀頭が露出していれば、亀頭の色もピンク色から黒っぽくなっていく。また、亀頭に対する刺激にも強くなるので、早漏が解消される。


■包茎の彼との接し方

男性経験の豊富な女性であれば、つきあった男性のペニスのサイズや形がいろいろであることを知っているだろう。そして、おそらく3人に2人は包茎だったはずである。
しかし、男性経験のない女性、あるいは夫だけしかしらない妻の人は、包茎についても十分に知らないことと思う。

男性はペニスのサイズや、包茎のことをけっこう気にしている。また、包茎であるがために、セックスでうまくいかないこともある。包茎に対してコンプレックスを持っている男性もいるのだ。
アダルトビデオでは、女性が過激に感じる姿が描写されて、それが女性のオーガズムの姿だと誤解される。同様に、AV男優は立派なペニスを披露するし、しかも露茎であり包茎であることは滅多にない。これもまた誤解なのだ。
世の男性の多くが程度の差こそあれ、包茎であることが多い。あなたのつきあう男性も包茎の確率が高いのだ。

包茎の彼とつきあうからには、それなりのつきあい方がある。
第一に、包茎であることをあえて指摘しないことだろう。コンプレックスを持っていた場合に、そのことを指摘されるのは傷つくものだ。これは逆の立場に立って、女性がコンプレックスを持っている部分に対して、男性が言及するのと同じだ。

第二に、包茎のペニスは、その程度によって感じ方が違うので、扱い方に気を配ることが必要だ。
往々にして過敏なので、手で触ったりフェラをするときには、男性の反応を見ながら加減していく。中には痛がる場合もあるだろう。そういうときには、やさしく扱って欲しい。
これは女性が初体験で痛みを覚えるのと同じで、包茎の過敏さも徐々に慣れていくことができる。
また、セックスで男性が早漏だったり、痛みを訴える場合には、ペニスの感覚を鈍らせる男性用媚薬(リドスプレーやスーパーマン)を使ったり、厚めのコンドームを使用することで緩和できる。

しかし、中には重度の包茎の男性もいる。
真性包茎や埋没ペニスの場合には、自己流の矯正や訓練ではどうにもならないこともある。
そういうときには、彼に包茎手術を勧めるのが望ましい。
だが、包茎手術のために病院に行くのは、そうそう簡単なことではないだろう。男性が二の足を踏んでいるなら、女性が励ましてあげれば勇気も出てくるというものだ。

包茎は、けっして恥ずかしいことではない。
解決できる問題なのである。
セックスライフは男女の共同作業であり、ともに楽しむものだ。
悩み事や問題があるのなら、一緒に解決していきたいものである。